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ポビドンヨードうがい薬の効果
2020年8月22日
当院でも、コロナ感染予防の一環として、診療前にイソジンでのうがいをお願いしています。
ポビドンヨードでうがいすることにより、しばらくの間お口の中のウイルス(新型コロナウイルスも含む)の活性が失われると言われています。
しかしながら勘違いしてはいけないのは、「お口の中のウイルスが死ぬ=全身のウイルスが減る、感染症が改善する」ではないということです。
当院でも治療前にうがいをして頂きますが、これは受診された患者さんが万が一、新型コロナウイルスに感染していた場合でも、歯科治療中にウイルスが多く飛沫しないように感染のリスクを下げる為に行っています。
また、一日に何度もポビドンヨードのうがい薬を使用すると、本来お口の中にいても悪影響の無い細菌も死滅させ、口腔内環境が大きく崩れてしまう可能性もあります。
口腔内環境が大きく崩れると免疫力も低下し、感染症のリスクも上がります。
コロナウイルスを予防するのに大切なことは、手洗いうがい、そして口腔内環境を整え免疫力を上げることです。
専門的な口腔ケアは、むし歯や歯周病その他の口腔疾患を予防するだけでなく、口腔内および全身の免疫力を向上させ、感染症を予防するのに欠かせません。
たかがクリーニングと思いがちですが、口腔内環境の悪化が免疫力の低下につながり、さらにウイルス感染による肺炎の重症化につながります。
感染防止や肺炎予防という点からも、定期的、継続的な口腔ケアにより免疫力を向上させることは大変重要です。
当院では、感染対策を徹底しておりますので安心して受診して頂ければと思います。
歯科衛生士 渡部