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群盲象を撫でる
2019年9月25日
2日間、講師の先生方の経過症例を拝見することができ、今後の臨床にどんどん活かしていきたいと思いました。
懇親会では『群盲象を撫でる』という話題があがり、その場で少し調べましたが、帰ってからもう少し検索してみました。
意味としては
断片的な情報で全てを理解したと間違った考えを持ってしまう、とのこと。
始めの「群盲(ぐんもう)」とは、複数の盲人との意味。後半の「象を撫でる」とは、象の事を評する、との意味になるとの事。複数人の盲目の人が象に触り、一部触った情報のみで象のすべてを知ったかのように語る、という意味になるのだそうです。一部の情報のみで判断するべきでない、といった教訓で、木を見て森を見ず、のことわざにも通じる意味になるとのことでした。
重要なのは個の意見ではなく、あらゆる意見を参考にして真実を考えていこうとする態度であるともいう。
個の意見というのは大概にして平面形で、そうした意見をいくつもつなぎ合わせることができれば、立体形がおぼろげながらも見えてくるかもしれない。
これは日々の臨床においてもとても通ずるものであり、1本の歯に対してではなく、人となりを診て判断をし、たくさんの視点を持って診療を行っていくことが重要だと改めて考えさせられました。
ひばりデンタルケアクリニック
上田